ここで学ぶのは弥生時代です。縄文時代の次の時代になります。
この時代の特徴としては、なんといっても卑弥呼の登場でしょう。邪馬台国を治めた卑弥呼については、日本史が得意ではないという方でも知っているでしょう。
もう1つ大きな特徴としては、「稲作」が始まったことでしょう。弥生時代は、縄文時代に比べて、少し文明が進んだと言えます。
弥生時代を知ろう!
それでは「弥生時代」について、しっかりと理解していきましょう。
先程も書きましたが、弥生時代と言えば「卑弥呼」の登場でしょう。邪馬台国という国の女王としてとても有名です。
もちろん弥生時代はこれだけではありません。弥生時代は、縄文時代に比べて、使う道具や人々の暮らしも大きく変化した時代でもあります。弥生時代についても以下の流れで見ていきましょう!
弥生時代を知ろう!
- 弥生時代の大まかな流れ
- 弥生時代の特徴
- 弥生時代の環境
- 弥生時代の人々の暮らし
それでは早速、「弥生時代」を学んでいきましょう!
弥生時代の大まかな流れ!
弥生時代の流れを簡単な年表に表してみました。稲作が伝来したころに弥生時代が始まったというのがわかります。今でも行われている稲作がこのころから続いているのはすごいですね。
その後に、鉄器や青銅器など道具もどんどん進化しています。そして何といっても「卑弥呼」の登場でしょう。歴史を学んでいて、弥生時代を知る時に必ず登場するのが卑弥呼ですね。誰もが知る歴史上の人物でしょう。
弥生時代の特徴!
弥生時代の特徴としては、弥生土器という土器が出来たことです。縄文時代には、縄文土器という表面に縄目の文様が施された土器でしたが、弥生土器は600~800度の野焼きで焼き上げられた素焼きの土器で、縄文土器と比較すると、形や文様がとても簡素です。
土器以外では、金属器の使用が開始されたり、青銅器の鋳造技術が朝鮮半島から北九州にもたらされました。
弥生時代の環境!
縄文時代の中期後半以降、気候は寒冷化していきました。その結果、海岸線は徐々に後退していきました。縄文時代の終わりから弥生時代の初期には海岸線の後退は更にすすみ、陸地化した場所には沖積平野が形成されたり、水が残された場所では、干潟や湖が出来ていきました。
こうして出現した沖積平野は水田、稲作にとっては絶好の土地となり、集落も平野部へと移動していきました。
先程も書きましたが、縄文時代から更に海岸線が後退して、そこに出来た沖積平野が稲作に適した環境を作っていたとされています。
弥生時代の人々の暮らし!
次は弥生時代の人々の暮らしについてみていきましょう!今とは全く違う環境の中、そこで生きていた人々、我々の先祖の人たちは一体どんな暮らしをして、生き抜いていたのでしょうか。今では想像もできないようなその生活の様子を見ていきましょう!
住居!
弥生時代の人たちは一体どんな住まいで暮らしていたのでしょう。縄文時代は、移動しながら生活をする必要があったので、移動が簡単なテント式の住居で暮らしていましたが、弥生時代になると、人々は一か所に定住するという生活スタイルへと変わっていきました。
定住に適した住まいとして弥生時代に主流となっていったのは、竪穴住居、掘立柱住居、高床住居の3タイプでした。
それではそれぞれの特徴についてみてみましょう。
竪穴住居
この竪穴住居が最も多かったタイプです。地面に穴を掘ってその中に柱をたてて植物で屋根を作ったものです。
堀立柱住居
柱の穴を掘って、その穴に柱の下の方を埋めてその柱で屋根を支えたつくりになっています。床になるところは土間であったり、木を使って作った床になっていたりでした。
高床住居
地面に穴を掘って柱をたて、比較的高い場所に床を設けたつくりになっている住居です。家に入るためには梯子がいるような高さに床を設けていました。住居だけでなく、高床倉庫として収穫物を保存しておくための倉庫としての利用もありました。
食べ物!
次は弥生時代の食べ物についてみていきましょう。
弥生時代の特徴として「稲作」が始まったということを挙げました。稲作が伝来したころに弥生時代が始まっています。ということで弥生時代の代表的な食べ物は「米」です。米を中心とした穀物、木の実、肉、魚など、食べるものも増えていきました。
野生動物のイノシシやシカ、狸やキツネといった動物も食べていたようです。豚や犬については家畜として飼っていて、食べていたようです。今ではあまり食べないタヌキやキツネ、犬といった動物も食べていたんですね。
そして、もう1つ特徴的なことがあります。それは弥生時代では「塩」を作っていたのです。土器に海水や海藻を入れて熱を加え、水分を蒸発させてから塩を生成していたようです。塩を使って味付けなどもしていたのかもしれませんね。
服装!
次は弥生時代の服装についてみていきましょう。
弥生時代の服装については、魏志倭人伝の中で次のように伝えられています。一般的な服装としては、布の真ん中に穴をあけて、そこの頭を通して着ていたとされています。(貫頭衣)そしてもう1つは、1枚の布を肩から掛けて前で結び、そしてもう1枚の布を腰に巻いて結ぶ袈裟衣と呼ばれるものもありました。
これらの服装は麻を織って作っていました。この時代には縦糸の間に横糸を通して布を織る、機織りの技術が伝わっていました。さらに植物の染料を使って染色までしていたのです。色がついた衣服を身に付けていたということで、結構お洒落な感覚が生まれてきた時代です。
弥生時代に関する気になる言葉!
- 卑弥呼
- 邪馬台国
- 魏志倭人伝
- 機織り
- 稲作